なにをするにしたって、正気に返るというのがいちばんこわいというか、やってはいけないというか、そういうことを考えたらもうだめだと思った。知らないけど。これが僕がこれまで考えてきたこととどうアレしてるんだろうとか思われて、しかしその全体像のようなものはぼんやりと見えているのだが、それを言おうとするのは疲れるので、そういうのがありますというのだけ書いておく。
自分で言っておいてなんですけど、正気に返らずに生活するなんてことが到底僕に出来るとは思えないんですねえ。
何かの時代の思想もしくは生涯のある時期の観念と自己を合一化する仕方は、はたから見るときわめて恣意的に見えるけれども、当人もしくは当時代にとっては、本来無時間的にどこかに在ったものを配置転換して陽の当たる場所にとり出して来るだけのことであるから、それはその都度日本の「本来の姿」や自己の「本来の面目」に還るものとして意識され、誠心誠意行われているのである。(丸山眞男)
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